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後藤クリニック
院長:後藤尚己
科目:
内科,循環器科,呼吸器科
岐阜市切通2丁目13-12
TEL:058-245-1797
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高脂血症というのは『生活習慣病』の一つで、血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪などが多い状態です。ともに健康を維持するのに必要な栄養素ですが、必要以上に存在すると、血管の周りにコレステロールなどがたまり動脈硬化を引き起こします。心臓でおきると 狭心症や心筋梗塞、脳で起こると脳梗塞、そのほか腎機能障害、大動脈瘤などさまざまな重大な合併症をひきおこします。 原因は、遺伝的な体質、肥満、食べすぎ、運動不足、長期の飲酒、甲状腺機能低下、腎臓病、コントロール不良の糖尿病、また、女性は更年期になるとコレステロールが上がりやすくなります。
■目標値
総コレステロール180−220 mg/dl未満(危険因子の数による)
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)100−140 mg/dl未満(危険因子の数による)
HDLコレステロール(善玉コレステロール)40 mg/dl以上
中性脂肪150mg/dl未満にコントロールすることをめざします。
治療法としては、(1)食事療法 (2)運動療法 (3)薬物療法があります。
通常、数ヶ月間は(1)(2)にてライフスタイルの改善をおこなった上で、薬物療法を開始します(病状、状態によります)。
■食事療法
まず第一に食べ過ぎないことです。具体的には、以下の量にすることが適当です。
1日の摂取カロリー=標準体重 (身長(m)2×22)kg×25〜30キロカロリー
例えば、身長 150 cmなら、1.5×1.5×22×30 = 1485kcalとなります。
次に、動物性脂肪、特に肉類の脂肪を摂らないことが大事であり、コレステロールの多い食品も避けるべきです。具体的には肉は避けさかな中心の食生活にする。青魚に多い不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げます。鶏卵、いくら、たらこなどの卵や内臓系の食べ物(レバー、もつ、しらすなど)はコレステロールを多く含んでおり上昇の原因になります。
次に食物繊維をたくさん摂る事です。具体的には野菜(とくに根菜)、きのこ、海草、こんにゃく、豆などの食物繊維は、コレステロールの排泄を促進します。ただしこれらのものには油との相性がよいものも有り、調理法には注意してください。
またイモ類、緑黄色野菜、種実類に含まれるビタミン E. C カロチンは、コレステロールの酸化を防ぎ動脈硬化をおさえます。
アルコール、ジュース、菓子、果物を取りすぎると中性脂肪を高めます。中性脂肪が高くなると善玉コレステロールの低下と悪玉コレステロールのなかでも更に悪い超悪玉コレステロールを増やすことになりますので注意が必要です。
喫煙タバコは、善玉コレステロールを減らし、ビタミン C を破壊し動脈硬化を進めます。厳格に食事療法を守ることで多くの人がコントロールできますが、食事の楽しみも大切な部分もあり薬も併用するのも重要かもしれません。
■運動療法
ウオーキング(40歳以上)、ジョギング(30歳代以下)、サイクリング、水泳などの有酸素運動を 30〜60 分、理想的には1日2セット行うのがよいとされています。忙しい方は、通勤の場合、駅をひとつ前で降りて歩くなど、生活の中で体を動かす習慣をつけると比較的楽にできます。
■薬物療法
通常ライフスタイルの改善のため、数ヶ月間は食事療法、運動療法をおこなった上で、薬物療法を開始します。コレステロール値が高い場合、スタチン系(HMG-CoA 還元酵素阻害薬)が第一選択薬、ついで陰イオン交換樹脂、プロブコールなどを用います。中性脂肪値が高い場合、フィブラート系が第一選択薬 、次いでニコチン酸系薬、 EPA 製剤などを用います。
代表的なスタチン系、フィブラート系薬剤は、共に副作用として、横紋筋融解症、肝機能障害、CPK上昇などをまれに認めます。お薬を飲み始めた後、脱力、筋肉痛、茶褐色尿、に気づいたらすぐに中止し、受診してください。定期的に血液検査を行いチェックします。
また近日中にコレステロールの強力な吸収阻害薬が出される予定ですし、善玉コレステロールを上昇させる薬も開発中のようですから、薬の投与法も変わるかもしれません。
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