高血圧の治療中の患者さんには、診察中の血圧は大変良好にコントロールされていても、早朝や夜間に血圧の高い症例があります。これを仮面高血圧といいます。この状態は実に高血圧患者さん全体の20〜25%ほどを占めるという報告もあります。
ではこのような患者さんは、その他の高血圧の患者さんと違いがあるのでしょうか。高血圧治療の最大の目標とは、動脈硬化から引き起こされる脳梗塞や心筋梗塞の予防ですが、これらの発症率が仮面高血圧では常時血圧の高い状態の患者さんと比較して変わらないという報告もあります。これは驚くべきことです。また仮面高血圧は血圧の治療をしている患者さんの中にもいる可能性があり、その患者さんのほとんどは、良好にコントロールされていると思っている訳です。
動脈硬化を起こさないように血圧は良好にコントロールされていると思っていても、実は動脈硬化は着実に進行しており脳梗塞や心筋梗塞の危険がせまっていることもありうることを意味します。
この場合はクリニックのみの血圧測定では判断ができません。ですから『高血圧について2』にもあった、家庭内血圧の測定は非常に重要で、血圧の自己評価が必要なのです。
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